小説のお話:架空のローカルコンビニとバーガーショップ

2019年7月16日

現在も予告編だけで、プロットノート紛失のために構想に差し戻している小説に「星天の守護者」というのがあります。

高校生を主人公にしたペルソナ風の現代異能バトルものですが、そこに作品のアクセントとして架空のローカルコンビニ「グッドデイズ」が登場します。

 

架空のローカルコンビニ「グッドデイズ」の出てくるシーン(予告編より)

 4月になったとはいえ、朝夕はまだまだ肌寒い。みんなでホットのコーナーでドリンクを選ぶことにした。
 サクラが、
「あ! 私これにしよ!」
と言いながら、『力士の涙汗』という謎の缶を手に取った。青い缶の表面には力士が泣きながら張り手を繰り出している画が描かれている。
 ――新商品だよな? 中身が気になるが……。

 戸惑っていると、シエラが、
「やだぁ、サクラったらホットの炭酸にするの? ……私はコレにしようかな」
と言いながら『おばあちゃんの白い液体入りお汁粉』を手にした。
 これはこれで……。生クリームか? それならわかるけど。なぜに漢字?

 八雲は黙って、『|漲《みなぎ》るドリンク。究極カルマカ・スーパーMAX』という極彩色の缶を手に取った。
 一体なんだアレは? 見るとサクラとシエラもあきれ顔だぞ?

 しかし八雲は気がついていないようで、
「で、誠一郎は何にする? 転校祝いでおごってやるぞ?」「お、おう……」
 ど、どれにしよう。
 ――『どどめ色のメロンソーダ・スライム』『思い出の夏みかん粒入り緑茶』『マッシュルームBOMB!』。
 どんだけ企業が新商品を出してるんだ……。
 あ? こ、これならいいか。

「わるいな。じゃ、これで」
 そう言って手に取った缶を八雲に渡すと、八雲が少し驚いて、
「お、おお。これか……。チャレンジャーだな」とつぶやいた。
 ――なにかまずかったか? だってこれカフェオレだろ? と言いかけた時、八雲が、
「これってハバネロ入りだろ?」
 は? なに? そんな馬鹿な……。
 そう思いながら八雲に渡した『カッフェ・オーレ!』の缶を見ると、そこには闘牛士の絵の下に小さく「激烈ハバネロ50%増量」の文字が見えた。
 あわてて「ちょ、ちょっと待て」と言いかけたが、時すでに遅く、スマホのピッという音が聞こえた。思わず「あああぁぁ……」と声が漏れてしまう。

 


今日思いついたんですが、今度は架空のローカルバーガーショップって面白いのではないでしょうか。

 

架空のローカルバーガーショップ「モスドナリア・キング」(いろいろ混ざってる)

テラ・モスド……直径50センチで3段重ね。まさにハンバーガーのケーキ? 恋人と二人で食べきると、ゴールインすると言われている伝説付き。
ビフテキ・バーガー……ステーキを挟んでいる。レア、ミディアム、ウェルダンの焼き方を指定できる。
チキフリオーレ・バーガー……チキンフリッターにサルサソース、お好みでハバネロマシマシか、無しか選べる。
シロクマ・バーガー……夏にピッタリ! 凍らせたパンズでアイスのシロクマをサンド!
クワトロ・バーガー……4種のチーズ(チェーダー、モッツァレラ、パルメザン、ゴーダ)のチーズとベーコンブロックを挟んでいる。
カレフィ・バーガー……フィレオフィッシュにカレーソース。
和の極みバーガー……あんころ餅を挟んだバーガー。粒あんとこしあん、胡麻あんと選べる。セットドリンクは抹茶オレかほうじ茶オレしか選べない。

サイドメニュー
マルゴト・フライ・ポテト……一口サイズの小さいジャガイモを皮付きのままで揚げたもの。マヨネーズパウダーを振りかけて食べる。
ナンコッツ・ナゲット……鳥軟骨を細かく刻んでナゲットにしたもの。
あずきバー・シェイク……アイスのあずきバーをシェイクにしたもの

など。

こういうちょっと外した遊び心のあるお店って、出てくるとワクワクしませんか?
ほかにも面白いメニューを考えているところですが、良いのがあったら、是非、コメントを!