第1章

 2人だけの結婚式だったけれど、教会を出たところで、ミナの方から俺の左腕に腕を絡めてきた。
「折角ですから……」というミナに微笑みかける。
 彼女の柔らかい身体を感じる。これがリア充か!

 帰り道の市場で、 ...

第1章

 隣を歩くミナの様子を横目で確認する。
 さすがは元王女というべきか。こうして歩いているだけでも、どこか気品があるように思う。

「ミナ。ちょっといいかな?」
「はい。なんでしょうか」
「お揃いの腕輪 ...

第1章

 杖の看板の建物は白いモルタル作りの四角い建物だった。
 ダークブラウンの扉を開けると、中は天窓から光が差し込み、さらに魔導ランプに照らされたホールになっている。床は板張りになっていて、壁には赤い絨毯が掛けられていた。

第1章

 スレイプニルなどに乗っていると目立って仕方がない。そんな理由から、途中から街道を外れて草原の真ん中を突っ切るように走ったが、何事もなく大河のほとりにあるセカンダリの街が見えてきた。
 ファストシティやセカンドシティ周辺では、 ...

第1章

 

 こんなにスタイルが良く美人の女性。元よりないがしろにするつもりもないし、ぶっちゃけ童貞、インドアの俺が女性に強く出られるわけもない。
 ただ無意識下では、俺の従属になっているから、結婚となっても力関 ...

第1章

「じゃあ悪いけど、君を解放するのはサルマリドに行ってからにさせてくれ。向こうに着いたら、君の意向を聞いて、希望する教会へと連れて行ってあげる」
「……いいのですか? もとより私はもう一人ですから助かりますけど」

  ...

第1章

 ギルドホームへと戻ってきて、とりあえず2階のギルマスの部屋へとやってきた。階段の途中に、ソファで簡単なバリケードを作っておいたので、多少は動物の侵入を防げるだろう。

「ここがギルドホーム?」
 戸惑っているエルミ ...

第1章

 最初に目覚めた地点からギルドホームまで歩いてきたわけだが、記憶の通りなら、さらに真っ直ぐに進むと町の西門があり、そこから街道が延びていたはずだ。最初にその西門から先がどんな風になっているのかを確認しよう。

 林道となって ...

第1章

 ギルマスの部屋で見つけた日記。
 最初のページにフェンリルさんの名前が書いてあるのを見つけ、続いてページをめくる。

 驚いたことに、時期はわからないけれど、フェンリルさんもこの世界に転移してきていたよらしい。

第1章

 よく見たら木々の間から、蔦に覆われた建物がいくつか見える。
 森に飲みこまれた廃墟か。夢を見ているって感じでもないんだが……。

 そう思いながら立ち上がった時に気がついた。手が色白い。明らかにいつもの自分の手では ...