言葉と写真の連関について

“お揃いのカップでくつろぐ午後のひととき”

“ひとりで過ごすウィークエンドの夜に”

“木枯らしの音に耳を澄ませて”

“土曜の夜はふたりだけの時間”

これらの言葉は、堀口俊英監修『珈琲 一杯のコーヒー、その魅力のすべて』(株式会社フロンテア編集室、永岡書店、1997)に出てくるコピーです。
コーヒーをあらわす言葉ではなく、そのコーヒーの似合う「状況」を言葉にすることで、そのコーヒーを中心としたストーリーが浮かび上がってくる。そういうコピーで、とても素敵だと思います。
事実、ページを開いて眺めているだけで、アレンジコーヒーの写真に添えられた言葉たちに珈琲の魅力を感じたものです。(著作権があるから、そのページを掲載することはできません)

珈琲が彩る日常のさまざまな場面。それを写真と短い言葉でみごとに表現しています。

言葉と写真のコラボレーション。その連関は、制作者の意図や表現やその他の何かを表現している。そう感じます。

“あの人を想う木枯らしの昼下がり”

冒頭の写真に合わせるなら、こんな言葉がいいかな。

Illustration by ふわふわ。り

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